東京ではめちゃめちゃ評価の高い徳島のThirsty Chordsの池袋でのライブ映像!
見よ、この人気っぷり!!
(可笑しくてちょっと悔しくもやっぱり同郷後輩の盛り上がりっぷりはうれしい光景でした)
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Thirsty Chordsのような音のバンドっていそうでいない。好きなので続けているただそれだけのバンド。特にメインマンのドラマー・アツシは音楽も服もあらゆる流行りにまったく興味がないように見えるのだけど、音楽的にダサかっこいいとはこういうことか?
今どき、天然記念物的に珍しいバンドだと思う。
そしてソングライター・ボーカル・ドラマーであるアツシ・オオクボは意外といい文章を書く。
いまだ魔法のiらんどのThirsty Chordsホームページでは、「読み物」としてのアツシの不定期日記が読める。
魔法のiらんどにおいておくには面白すぎるので勝手に抜粋します。
「偽遍路日記」
つげ義春エッセイ集「つげ義春とぼく」に収録されている「旅の絵本」の中に、昭和45年4月に旅行されたとされる徳島県切幡寺参道の風景が画かれている。切幡寺は四国八十八ヶ所巡りの10番目礼所であり徳島ではわりと有名なお寺だ。私はお遍路は勿論、礼所に数えられるお寺も1、2ヶ所程しか行った事が無いので、連休真ん中のピクニックがてら、参拝してみる事とした。
お昼前に家を出発。最寄駅近くのスーパーでサラダ巻きとかき揚げ、ビア・テイスト飲料を買い、いつも仕事に持って行くオニギリを入れる保冷バッグに無理矢理詰め込んで、二両編成の汽車に乗り込む。本当はビールが欲しいが、私はすぐ顔が真っ赤になる性質で、恥ずかしいという理由からであった。
鴨島駅で下車し、ここから二時間程歩いて切幡寺へ向かう。
梅雨明けをした陽射しが強烈なので途中、コンビニで一つだけあった麦藁帽子を買った。それが何となくお遍路さんが巡礼に被る管笠に見えない事も無いのか。切幡寺に近づくにつれ、道行く人には会釈をされ、本物のお遍路さんにも声をかけられ、外国人お遍路さんにも「ミチ、アッテマスカ、キリハタ・テンポゥ?」と尋ねられたり。空海和尚曰く「同行二人」とはこういう事か。
連休で観光での参拝客も結構来ており、そういう人も目が合うと笑顔で会釈をしてくれる。
先に誰か待たせているのか、対向から走ってくる美人さんが、豊満な乳房を揺らしながらもこちらに会釈をしてくれた事に、禁断と思いつつも劣情を感じてしまったのだが、礼所1~9番をすっ飛ばし、かつ参拝に来た動機すら不純であり、本来の目的とは程遠い私の煩悩が、今尚メラメラと燃えているのは当然の事と言えよう。
つげ義春氏が昭和45年に旅して画いたであろう場所も参道中に見つけられ満足と疲労に切幡寺をあとにする。
帰りのついでに逆回りになってしまうが9番礼所法輪寺も参拝して家路に着いた。
いつかは本当に八十八ヶ所を遍路してみたいと思った。しかし足痛いな。 (2010-7-18(日) Thirsty Chords アツシ)